• 日本製の特徴

    日本製にしかないこだわりぬかれた特徴

    古くの中国の図柄は、学形式の物が多く使われいましたが、持ち運びを便利にするように 作られていました。さらに、掛け軸を作るということは、作品の保護と保存になります。 作品と裂地に裏打ちして、強度をあげて、様式の形に変えていくのです。 そして、全体に裏打ちを行い、掛け軸を作ります。この工程で、 歴史ある由緒正しき作品を保存する事が可能になったのです。

    大体の店舗が国産の製品を使用しているのですが、掛け軸の技術のレベルは日本が トップレベルとなっているのです。韓国製や中国製の掛け軸は、比較して、反りがある 掛け軸が多くあるのです。目立つ反りが多くあるものを瓦表装と呼んでいます。 ですが、反りが見受けられない掛け軸であっても、かける場所により反りが出て来る 可能性もあります。デザイン面でも、日本製の掛け軸は全体のバランスがよく、 裂地の色合いもとても落ち着いた物が多くあります。

    ここでは、日本製の掛け軸について紹介していきます。掛け軸を作成する人を表具師や 経師と呼んでいるのですが、現在の掛け軸の基礎を作成した表具師たちはとても尊敬するに 値する人たちです。自家製の生麩糊と選び抜かれた和紙で掛け軸を作成していくのですが、 裏打ちの工程の1つ1つにこだわりぬいた作品を作っているのです。作品への裏打ちは、 美濃紙を使用師弟ます。この裏打ちの紙の種類は、薄口、中に苦、厚口といった作品の 厚みに適したものを使用しているのです。

    日本製の特徴
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試行錯誤


そして、こだわりがとても強い表具師は同様の薄口であっても、 実際に自信の指先で薄い、厚いと感じることができその感覚で紙を選びます。 裂地への裏打ちも作品同様の工程を行いますがが、作品、裂地、そして強度のために、 厚みをチェックするために美栖紙で裏打ちをします。この工程の事を、経て裏と 呼びます。さらに、様式の形を整えたのであれば、全体を宇陀紙で裏打ちするのです。 これを総裏と呼んでいるのです。ですが、上の部分には上巻という名称の絹を 貼り付けます。


この部分は、巻いた状態の際に、手で直接触れる部分となってしまうので、 和紙であれば、汚れと毛羽立ちの原因になってしまうので、絹で作成されたものを 使用しなければならないのです。簡単にこのような和紙の説明をすると、美濃紙と 美栖紙という和紙は、補強のために使用され、更に宇陀紙という和紙は、 温乾対策のために使用されることが多くあります。このような和紙は作成される工程で 使用される素材が異なっているのです。全ての作業を一種類のみ和紙で、 行うことを試した表具師もいます。また、2種類、3種類、更には組み合わせを 変えてみたりなどの試行錯誤を行った人もいます。ですが、和紙 のみの問題では なかったようです。このようなことを繰り返し日本の掛け軸が成立されました。 ここからわかるように、日本の掛け軸は様々な問題を乗り越えて、今の形を築いてきたのです。始めから きっちりとしたものではなかったのですね。これは当然と言えば当然ですが、この始まりを知っているだけでも他の人と違った知識を 持っていることになるのです。掛け軸の歴史を知ることで、より掛け軸に対する想いや知識の欲求を高めることができます。