富士
掛け軸の図柄に豊富な種類がある事を知っていますか?ここでは代表的な図柄をご紹介していきます。最初に紹介するのは、日 本を代表するとても有名な山です。この山は、遠くから見てもとても綺麗で、近くで見ても綺麗な富士の山と言われるの で、 掛け軸の図柄に選ばれ、どの角度から見てもとても綺麗な山です。
すそが広がった形となっている姿が、夕日に染まる姿のイメージを掛け軸の図柄にした 赤富士の作品は、吉運が到来することを期待して選ばれることが多いです。 掛け軸の図柄の中に含まれているのを良く目にすると思いますが、 先に述べた赤富士などはあまり目にしない種類になります。
掛け軸の図柄でよく選ばれる富士ですが下に湖があるのを見た事があると思います。 その図柄で使用される湖は、神々が長い年をかけ、高い空から見下ろしながら、 綺麗な一画を作成して作ったと言われているのが、富士と五湖なのです。 そして富士の周りにあしらわれることが多いのは、白砂西松の海岸を図柄に選ぶ事が 多いのが理由になります。
富士の視野をより深く見せることができ、東から北、そして南新山を書いて、 五湖の水の流れを 印象付けています。更に、中腹以上は気高い雲などで覆い、雲で遠近感を出す 図柄を書いている掛け軸が覆い。 こういった図柄の掛け軸が描かれ始めたのは鎌倉時代からで、江戸時代には、人々の 生活の中に浸透していき、図柄の中によく登場するようになりました。 図は生活に密着した中から生まれたものなのですね。ですので、図をよく見ると当時の様子や文化をうかがい知ることも でき、その当時の時代背景の知識があれば更にその掛け軸を楽しめるようになるのです。
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季節の花
季節の花が掛け軸の図柄で使われることがあります。その種類には2つあります。まず四君子という図柄についてご紹介いたします。この図柄は、中国の画で、欄や竹、梅、菊といったものを描いたものです。
掛け軸に選ばれる理由としては、とても気品が高い君子にたとえられ、昔は陶淵明、王子猷 から愛されていたものであることが挙げられます。 そして、こういった掛け軸の図柄は、年中楽しむ事が可能なのも特徴です。見る物を魅了する少しプライドを感じる気品高い君子が ある家も、気品のある家に見えるでしょう。
掛け軸の図柄で季節の花が取り扱われているものに四季草花もありますが、その四季草花で有名な物をみてみましょう。松竹梅をよく目にすることがありますよね。掛け軸の図柄でよく使われる松と竹は冬の寒さに絶えたのちに縁を保ち、梅は極寒の後でも花を咲かせることが できるので、古くから歳寒の三友と呼ばれめでたいものでありました。
中国で、金の時代に王澹游が書いた歳寒三友の図は、皇甫の松竹梅を題材にした詩が あるほどに、とても有名な物となっていました。さらに、この3つの意味が、 歳寒三友として流行していき、掛け軸の図柄に選ばれること が増えていきました。とても歴史が深く、めでたいものだということが 分かったと思います。 この3つの意味を知っておくだけでもマメ知識にもなりますし、掛け軸を選ぶ際にも役に立ちます。せっかくの掛け軸ですので、 このポイントはぜひ押さえておきましょう。お店に買いに行ってもこれくらいは知っておかないと店員の話がそもそも理解できません。
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花鳥画
掛け軸の図柄に花鳥画があります。花鳥画の歴史は平安時 代から描かれているとありますが、鎌倉の時代には狩野派や 雪舟の人が描いていることが多くありました。四季 の花鳥を画面に配列するのは平安時代から始まったとされる図柄で日本の花鳥画の特徴です。
花の美しさと鳥の愛らしさを歌った歌は昔からありました。しかし、掛け軸の図柄などで 表すことはあまりありませんでした。独学で濃彩画と同様に、 淡彩画や水墨の絵も作成されていたのです。ですが風景画の図柄には、こういった花鳥は 日本向きと言われていました。ある意味、日本の象徴となっている 掛け軸の図柄という訳です。皆さんも掛け軸を何かの機会でご覧になることがあると思いますが、 花鳥を見る機会が多いのではないでしょうか?
掛け軸の図柄の一つの花鳥は、桃山時代には白の大建設に合わせて濃彩の花鳥画が 描かれていったことで有名になりました。 江戸の時代も白の塗装画でしたが、自由に鑑賞ができるようになって花鳥画が 掛け軸の図柄で選ばれることが増えました。
鳥の図柄を勉強した人たちは、写正主義と飾性をうまく保ちながら、 町人の上層と文人に流行していったことが根源なのは知っていますよね。 その後に、様々な人が描くようになって明治時代に引き継がれた のち、 この図柄が現代まで浸透したのです。 マメ知識としても掛け軸の図柄に関して詳しい、と思われるので、自慢できますよね。またこのようなことを知っておくことで、 しっかりとした掛け軸選びもできるのです。プロ任せではなく、自分でもしっかりとした知識をもって掛け軸を選ぶことも重要な要素です。 自分が買うものですので、自分の知識もないとどうにもなりません。もし万が一騙されたとしたら、それはあなたの責任なのです。
四季花鳥
掛け軸の図柄に四季花鳥というものがあります。四季の代表的な花と 鳥を組み合わせた図柄となっていて、季節に合わせて楽しむことができる掛け軸の種類です。 掛け軸の図柄は、例えば梅にうぐいすが 組み込まれているものは、もっとも好ま れた画題で、多くの人々に好まれています。
掛け軸の図柄に季節があるので、その季節をご紹介します。春は、 花は牡丹、梅、藤、桜、椿、ツツジなどが多く使われます。鳥はうぐいす、キンケイ、キビタキ、コウライウグイス、ミヤマホウジロ、 雀、セキレイといった種類が使用されます。 種類が多いと思うかもしれませんが、掛け軸の図柄を理解する上では必要な知識です。
掛け軸の図柄に夏がありますが、花は柳、ヨシ、睡蓮、ハナショウブ、野ばら、かきつばた、 アヤメ、あさがお、あじさいなどが使用されています。鳥は、小鷺、ツバメ、カワセミ、シジュウカラといった種類が図柄に 使用されます。このように季節によっても掛け軸の図柄 が変わったり、その中に描かれるものも変わってくるのです。
掛け軸の図柄で、秋では花は菊やリンドウ、カエデ、キキョウ、萩、ススキと いった物が良く利用され、 鳥は、キジ、サンジャク、ノゴマなどが図柄に選ばれることが 多くあります。冬の花は南天と寒椿、福寿草、 蘭、三茶花となっ ていて、鳥はタンチョウ、オシドリ、キジバト、ヤマガラといった物が 良く 利用されてます。鳥は私たちにもなじみのある鳥たちなので、 覚えるのは簡単です。もちろん聞いたことがない名前の鳥も沢山あると思いますが、なじみ深い鳥たち もたくさんいます。ただそのようななじみ深い鳥たちでも、知らない背景の知識などを掛け軸を通して知る 事が可能です。趣味で始めるにしても、掛け軸の知識は必要です。誰にも見せないにしても、知識がないことで全く見当違いのものを 買ったりしてしまうと、それは自己責任になってしまいます。奥深い分野ですのでそれだけの知識も必要という覚悟も必要です。
虎
掛け軸に使用される図柄に虎があります。 掛け軸の使用される図柄の虎は、一日に戦利を行き千里を帰る事ができると言われています。今にも絵から出て来そうな迫力とみなぎる力を 感じさせる虎の掛け軸は、家内安全と魔よけを願い床の間に飾られることが多いです。 このように家内安全と魔除けの意味合いをみつことからこの掛け軸の図柄は床の間に飾られることが多いのです。
掛け軸で使われる虎の図柄は、昔から親しまれてきたいつでも飾れるお守りです。鋭い眼光が厄介を追い払い、家族の 安全を見守っていると解釈さている図柄です。厄除けと魔よけの効果がある掛け軸の図柄の虎は、強力な魔よけの効果を期待できます。 昔からこの魔除け効果を期待し多くの家でこの掛け軸を選ばれていました。
虎は強い脚力があるということから、開運効果が 期待できます。さらに、八方睨みといった言葉が この掛け軸の図柄の虎には似合っています。虎を図柄に使った掛け軸が 家なら守られているように感じます。実際にリビングや床の間に 虎の掛け軸があると夜中でも安心して眠れます。
この掛け軸の図柄に使われる虎は、風水から見ても黄金に輝いているその体の毛並みの色で、 西の方向にかけると金運 が上昇するとされています。 この掛け軸に使わさ れる虎の図柄は、家の運気上昇と家内安全、金運のアップと家の 厄介払いをする際には、必要不可欠です。 細かいことと思うかもしれませんが、掛け軸の図柄と風水は密接な関係にあるので、このような知識も当然 必要になります。これを知らないで自慢しても逆に恥をかくだけです。各世界には専門の人がいますので、あまり自慢げに話すのは恥をかく元です。特にこのようなややマニアックな分野に関しては 詳しい人は異常なほど詳しいことが多いです。自分では知識が多いつもりでも、さらにその上を行く人たちがたくさん いるのです。そのような人達の中にいれば自分の知識もさらに増していきます。始めはなかなかきつく感じますが、目指す人達の 中にいることが自分もそのような人になる近道ですので始めは知識がないので恥ずかしいかもしれませんが、ぜひそういった人達との 関わりを深くしていきましょう。
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龍
掛け軸の図柄に竜が使われているのをみたことがあると思いますが、この図柄に使われている竜について紹介します。とても大きな力があると古くから 言われているのが神の獣の龍です。雷雲や嵐を呼ぶ霊獣とも呼ばれ、古くからとても たたえられた存在でした。このような図柄の掛け軸を家に飾ると、家に力を呼び込むことを 祈願できるのです。それぞれの図柄にそれぞれの意味があり、すべては覚えられないですが、購入する際はお店に聞きましょう。
そういったとても大きな力と仰ぎ見るほどの優れて立派で堂々な姿は、帝王を想像させ、古くの中国の皇帝は龍の化身にたとえられていることも多いです。このようにたかが掛け軸の図柄の龍でも、 とても大きな存在だったことが分かります。その存在の価値は今でも変わりません。また将来もその価値は下がらず、上がることしかないといえます。
掛け軸の図柄に使われる龍は、古くに龍が姿を表した際はよいことが起こると 言われています。信じるか信じないかは その人次第ですが。龍を図柄にした掛け軸を飾っていつまでも龍の神様に 見守ってもらえれば、心が落ち着いて心配ごともへるのです。
掛け軸の図柄に使用されるだけではなく、龍は干支の中の生き物ですよね。なので、 辰年がきたのであれば、 自由に泳ぐ龍の図柄に運気アップの願いをこめて、 飾るのがオススメです。 ですが、辰年だけでなく、いつでも季節は関係なしで 飾り楽しむ事ができる掛け軸なの、その年だけにとらわれずに 飾れることができます。こういった知識があるだけで、周りのあなたへの目がずいぶん変わります。ここまで掛け軸の図柄についてご紹介してまいりましたが、少しでもご参考にして頂ければ幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。